洗練された物しか置けない窮屈なインテリアではなく、好きな物を詰め込んだ、雑多で無理のない普通の生活がより良いものに感じられる家具を作りたいと考え、主に無垢の広葉樹を使って、家具を製作しています。

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物を作る時にいつも思うのは、祖父と祖母が亡くなって、家の後片付けをしていた時のことです。

遺していった物の処分が本当に大変だったことを思い出します。ハイエースに満載にして焼却場へ、何往復したでしょうか。

悲しいことに、多くが今では使えない、使いたくない物でした。

しかしそんな中でも、職人が作った物を一生物と思って買ったと言っていた文机や茶箪笥などは、良い味の出た良い道具で、今も祖父祖母の思い出とともに、大切に使っています。​

職人が良い材料で丁寧に作った物は、長い時間が経って、思い出を刻み込んで、より良い道具になって次の世代に引き継がれる。

そんな物を作りたいと思ったし、なるべくそういう物を選んでいこうと思った出来事です。

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物がない時代から、物が溢れている時代を経た、これからの時代。

​末長く使える構造とデザインを追求し、遊び心も忘れず、制作をしていきたいと思っています。

ご依頼いただいたお客様とは、後のメンテナンス等も含め、長いお付き合いをさせていただくになるかと思います。

僕自身、なるべく長くご対応出来るように、安全と健康に留意して、元気に頑張っていきたいと思います。

​どうぞ末長くよろしくお願いいたします。